2015年5月20日水曜日

いつ人事制度を入れるか。

コンサルタントの中村です。

先日、初めて訪問したお客様のところで、「今、社員はまだ5名なんだが、いつから人事制度を入れるべきか」とのご質問を受けました。

結論から言うと、「ベンチャー企業で制度が必要となるのは、仕組みが無いと社員の納得感を担保出来なくなった時」でいいと思うのですが、もう一つ納得感を担保する大事な要素があって、それは「社員に対する会社の考え方」の整理であって、これは今すぐ必要でしょうとお答えしました。私たちはこれを「人事ポリシー」と呼んでいます。

人事ポリシーは例えば、「社員に長く働いて欲しいのか、一定期間で卒業して欲しいのか」とか、「社員を価値を生み出す資産と考えるのか、消費する資源と考えるのか」といった、会社(社長)の価値観を反映したもので、これを明確にしておかないと、そもそも社員に何を求めているかも定まりませんし、評価がぶれてしまいます。

この人事ポリシーを一度確認して、社員に求めるものを明らかにした上で評価と報酬を決定していれば、概ね30名くらいまでは社長の一存でも納得感と全体感のある評価と処遇ができるでしょう。30名を超えてくると仕組み化をしないと、(できなくはありませんが)大変になってくると思います。

ただ早く仕組み化することで、その分早く社長の時間を空けたり、組織で人を評価する(すなわち育てる)という文化を醸成することも出来ます。このあたりのタイミングは経営判断によるところですが、とにもかくにも人事ポリシーは早めに一度確認しておくことをお勧めします。

それではまた。

フォー・ノーツ
シニアコンサルタント
中村真一郎




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